宮城、福島における野生生物研究会

陸域動物を中心に、宮城、福島の沿岸域の生物相について調査、研究するグループです。

気仙沼の川、両岸に800メートルの堤防 震災6年

宮城県気仙沼市本吉町を流れる沖ノ田川で、高さ約9メートルのコンクリートに挟まれた河床を安定させるため、石を敷く工事が続く。河口付近の両岸800メートルが、海沿いの防潮堤と同じ高さの堤防に覆われた。現在、別のルートに流している水を工事後に戻せば、幅3メートル前後の川が現れる。


朝日新聞 2017年2月18日〕

http://www.asahi.com/articles/ASK2D7TD0K2DUNHB00D.html



この写真を見た時の失望といったら…

設立にあたり

この研究会を立ち上げた理由は、東日本大震災における事象の風化をふせぐためです。

 

震災から6年が経過しようとしている今日でも、福島第一原発の事故は収束の時期すら見通せない状況です。そのため、依然として原発近郊には一般人が立ち入りすることすら、できない区域が点在しています。

 また、一方では除染が進み、制限区域が解除される地域もたたあります。実際、2017年4月より富岡町も制限区域が解除され、常磐線南相馬までの区間が開通します。

 しかし、人間の活動が再開されつつあるこの時期においても、この付近における生物の生息状況の把握は進んでおりません。震災による環境変化による影響、原発事故による放射能の影響、人が生活を放棄したことよる環境変化による影響などは、殆ど調査されることなく歳月がすぎております。

 また、宮城県においても震災復興という名目で自然海岸の多くで大規模開発がおこなわれ、自然が破壊されてきました。こちらについても、震災当初は調査・研究をされている団体はありましたが、今日では下火です。

 

そのため、このような状況を打破されることをねがいこの会を設立しました。

2017年2月1日